サマータイムとは?
もうすぐNSW州ではサマータイムが始まります。日本との時差が+2時間になりますので注意して下さい。
開始 2012年10月7日(日)午前2時に+1時間
終了 2013年4月7日(日)午前3時に-1時間
そもそもサマータイムは何のために設けられたか皆さんご存知ですか?
サマータイムとは?
日本では 『サマータイム(夏時間)』 と言っていますが、英語では通常 『デイライト・セービング・タイム(Daylight Saving Time)』 と言います。
1784年にアメリカ人のベンジャミン・フランクリンによって、ろうそくの節約方法として提唱されたことが始まりとも言われています。
これは夏の間(10月~4月)、太陽の出ている時間帯を有効に利用する目的で、現行の時刻に1時間を加えたタイムゾーンを採用する制度、又はその加えられた時刻のことなのです。これは環境にも留意されており、明るいうちに活動を初め、夜には早く就寝するようになるから、省エネルギーに繋がるとされています。
サマータイム制度は、現在、世界の70カ国以上で実施されていて、OECD(経済協力開発機構加盟国)の中では、日本、韓国、アイスランド(白夜になるため、サマータイムを導入する必要がない)以外の全ての国で導入されています。
オーストラリアのサマータイム
オーストラリアの時刻は3つに分かれており、日本との時差はそれぞれ次のようになります。
①東部標準時(EST)⇒ 日本時間 + 1時間 … シドニー、キャンベラ、メルボルン、ホバート、ブリズベン など
②中央部標準時(CST)⇒ 日本時間 + 30分 … アデレード、アリススプリング など
③西部標準時(WST)⇒ 日本時間 – 1時間 … パース など
ただし、サマータイムは各州によって異なります。
開始日:10月の第一日曜日の午前2時
終了日:翌年4月の第一日曜日の午前3時
実施している州
・ニュー・サウス・ウェールズ州(NSW州)シドニー
・ビクトリア州(VIC州)メルボルン
・タスマニア州(TAS州)ホバート
・南オーストラリア州(SA州)アデレード
実施しているが期間が違う州
・西オーストラリア州 (WA州) パース
実施していない州
・クイーンズランド州(QLD州)ブリズベン
・ノーザンテリトリー州(NT州)ダーウィン
日本にもサマータイムがあった!?
みなさん、実は日本にもサマータイムがあったことをご存知でしたか?
戦後、石炭事情の悪化、電力不足の深刻化を背景として、GHQの指示により1948年(昭和23年)からサマータイム制度を導入しました。
目的は、
・ 国民の健康福祉の増進、
・ 重要資源の節約、
・ 国民の時間観念を養うこと
と説明が行われたが、サマータイム制度の導入について、国民的な議論が行われなかったばかりか、法律が制定された日のわずか3日後の5月1日から制度が実施されたため、多くの国民に戸惑いを与えることになった。そして、国民の53%が廃止を支持した世論調査結果を背景として、1952年4月に廃止されました。